会社では日々様々な問題が発生していますが、人によって認識が異なり
問題であるのに問題としてとらえていない場合があります。
問題を認識するということは、問題を「発見」して「定義」することです。
問題認識が適切かどうかはとても重要です。
なぜなら、問題認識自体が間違っていると、問題を解決しても
成果が出ないからです。
売上や利益が減少したという事実は共有され、共通の問題として
認識されます。
この問題を深堀するために “何故-何故-何故…” を繰り返して自問していくと、
根本的(体質的)な問題に行きつくことがあります。
しかし、そうした場合でも、根本的(体質的)な問題には触れることなく
短期的な改善で終わってしまうことがあります。
先ずは目に見える問題を認識し、そこから根本的な問題を抽出することが
重要になります。
この記事を読むとわかる事
・3種類の問題について。
・本当に解決しないといけない問題は何か
・問題を解決する方法
問題には3つの種類がある
まず問題は「3つ」に分類されます。
①「すでに表面化していて目に見える問題」
②「自ら目標設定し達成するうえで発生する問題」
③「まだ表面化していないけどこれから発生する可能性がある
目に見えない問題」
以上の3つに分類されます。
もう少し難しい言い方をすると。
①「目に見える問題」の事を「顕在化している問題」
②「自ら目標設定し達成するうえで発生する問題」の事を「設定型問題」
③「目に見えない問題」の事を「潜在化している問題」
と言います。
それぞれの問題をもう少し詳しく解説していきます。
顕在化している問題
問題やリスク、対立、損失、矛盾など、悪いものが明らかになったときに
用いられることが多い。
わかりやすく言うと「売り上げが下がった」、「不良品が多い」、
「納期が遅れる」等が解りやすいとおもいます。
会社では日常的に様々な問題が発生しています。
問題を後追い解決していく仕事に、多くの人と時間とお金を費やしています。
これらの多くの問題は一時的に解決しても繰り返し発生し発生するたびに
対処しているのが現状です。
ほとんどの人が一時的な対処方法であることに気づいているが日常業務を
優先してしまっています。(私もそのうちの一人でした)
その他にも繰り返し問題を発生させている原因があります。
・一時的処置で問題が解決したと思い込んでいる。
・問題の集計はしているがその内容の分析はしていない。
・真の原因にたどり着いていない
・問題を解決するにはプロセスがあることを認識していない。
・改善手法の認識なく問題解決スキルがない。
目に見える問題を解決する事は容易にできるが、難しいのが目に見えない
問題の解決する事です。
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設定型問題
「設定型」の問題とは実現すべき課題や、達成すべき課題を
設定する問題です。
「設定型」の問題は、なぜ「困った事態」が起きているのか、
その本質的な原因は何なのか、といったことを考えずに何かをしたいと
考えることから始まる場合が多いです。
言い方を変えると、ありたい姿を描き現状とのGAPを明確にする
「課題達成型の思考」です。
ありたい姿とは何か、ありたい姿の描き方については別のブログ
で紹介していますので興味のある方はそちらもご覧ください。
「ありたい姿の描き方」
「設定型」の問題とは、将来のあるべき姿を描いてそれと今を比較して
問題を定義するというものです。
「発生型」の問題は、今のあるべき姿と現状を比較して問題を定義します。
つまり、設定型の問題が将来から今を考えるのに対して、発生型の問題は
過去からの延長線上で問題をとらえるのです。
一般的に発生型の問題に対しては日本人は過去様々な取組みを行い大きな
実績をあげてきました。
潜在化している問題
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潜在化の意味は「表面上は分からない状態になること」です。
ある事柄が外側からは見えない状態でそのままあり続ける
ことをあらわします。
例えば、「いじめを潜在化させてはいけない」、
「システム運用開始後に潜在化されたリスクの低減を行う」etc
今は問題として表面化していないが、いずれ重大な問題に発展する
可能性がある「潜在化した問題」です。
少し言い方を変えると「この問題は氷山の一角」は聞いたことが
あると思います。
氷山は海面から上に出ている部分よりも海面下に沈んでいる方のが大きい。
本当の問題は海面下にあり、海面下の氷山を叩き潰さなければ
真の原因解決に至らない(課題解決)
海面から上の事象を潰しても次から次に新たな事象が出て来る。
あくまでも氷山の一角を潰したのに過ぎない(問題解決)
会社では「潜在化した問題」を含めて解決すべき問題が常に発生しています。
私の会社では「潜在化した問題を解決しない限り会社(組織)の体質は
良くならない」と言われています。
表面的な目に見える「顕在化した問題」から更に深堀して
「潜在化した問題」を発見し解決することが重要になります。
「顕在」と「潜在」は一緒に使われることも多いです。
例えば、潜在リスクが顕在化する、潜在能力が顕在化した、といった
使われ方をします。
そのため、顕在と潜在を混同してしまう人もいますが漢字の「顕」には
あらわれるあきらかであるという意味が、「潜」にはもぐる、
潜めるという意味の違いがあるので両者は対になる言葉だと
覚えておくとよいとおもいます。
まとめ
問題には3つの種類があります。
①「目に見える問題」の事を「顕在化している問題」
②「自ら目標設定し達成するうえで発生する問題」の事を「設定型問題」
③「目に見えない問題」の事を「潜在化している問題」
①顕在化している問題
問題やリスク、対立、損失、矛盾など、悪いものが明らかに
なったときに用いられることが多い。
わかりやすく言うと「売り上げが下がった」、「不良品が多い」、
「納期が遅れる」等が解りやすいとおもいます。
②設定型問題
「設定型」の問題は、なぜ「困った事態」が起きているのか、
その本質的な原因は何なのか、といったことを考えずに
何かをしたいと考えることから始まる場合が多いです。
言い方を変えると、ありたい姿を描き現状とのGAPを明確にする
「課題達成型の思考」です。
③潜在化している問題
潜在化の意味は「表面上は分からない状態になること」です。
今は問題として表面化していないが、いずれ重大な問題に発展する
可能性がある「潜在化した問題」です。
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