仕事スキル

【初心者向け】品質保証(QA)と品質管理(QC)の違いとは?仕事内容・役割・具体例をわかりやすく解説

「品質保証(QA)と品質管理(QC)は何が違うの?」
「品質部門に配属されたけど、それぞれの役割がよくわからない…」

 

製造業で働き始めたばかりの方や品質部門へ異動した方が、
最初に疑問に思うのが「QA」と「QC」の違いです。

 

どちらも品質に関わる仕事ですが、目的や役割、
仕事内容は大きく異なります。

 

この記事では、品質保証(QA)と品質管理(QC)の違いを
初心者向けにわかりやすく解説します。

 

また、品質管理でよく使われる改善手法についても紹介するので、
これから品質について学びたい方にもおすすめです。

 

品質管理の基本手法を知りたい方は、こちらの記事もおすすめです。

QC7つ道具とは?品質管理で役立つ7種類の使い方と現場での活用例を
 初心者向けに解説👇

 

品質保証(QA)とは?

品質保証(Quality Assurance:QA)とは、

「お客様が安心して製品を使える品質を保証するための活動」
を指します。

 

単に不良品をなくすことだけではなく、
 ・安全性
 ・信頼性
 ・耐久性
 ・法令への適合
 ・顧客満足

まで含めて品質を保証することが目的です。

 

つまり、「不良品を出さない仕組みを作る仕事」と言えます。

QAの仕事内容

品質保証では、次のような仕事を担当します。
 ・品質基準の作成
 ・ISO9001など品質マネジメントシステムの運用
 ・品質監査
 ・仕入先監査
 ・クレーム対応
 ・市場不具合の調査
 ・再発防止活動
 ・品質教育

 

品質保証は製造部門だけでなく、
 ・開発
 ・設計
 ・生産技術
 ・購買

など会社全体と連携して品質を守ります。

品質管理(QC)とは?

品質管理(Quality Control:QC)とは、

「製造工程で品質を維持・改善する活動」です。

 

目的は、良品を安定して生産し、不良品を作らないこと。

 

品質管理では工程を管理し、データを分析しながら改善を進めます。

 

品質管理では、問題を発見し原因を分析して改善する
活動が欠かせません。

 

その代表的な分析手法がQC7つ道具です。

QC7つ道具とは?品質管理で役立つ7種類の使い方と現場での活用例を
 初心者向けに解説👇

QCの仕事内容

品質管理では、
 ・工程管理
 ・寸法測定
 ・外観検査
 ・データ分析
 ・不良解析
 ・改善活動
 ・標準作業の見直し

などを行います。

 

現場改善が中心となるため、日々の生産活動に密接に関わっています。

QAとQCの違い

項目 品質保証(QA) 品質管理(QC)
目的 お客様へ品質を保証する 不良品を作らない
活動範囲 会社全体 製造工程
対象 製品・仕組み 工程・作業
役割 品質保証・再発防止 品質維持・改善
ゴール 顧客満足 良品を安定生産

簡単にまとめると、
 QAは「会社全体の品質を守る仕事」
 QCは「現場で品質を作り込む仕事」

という違いがあります。

わかりやすい具体例

例えばレストランで考えてみましょう。

QA

 ・レシピを作る
 ・衛生ルールを決める
 ・従業員教育を行う
 ・食材管理を決める

つまり、安心して料理を提供できる仕組み作りです。


QC

営業中に
 ・味を確認する
 ・温度を測る
 ・盛り付けをチェックする

つまり、品質を維持する活動になります。

 

製造業でも同じ考え方です。

製造業での具体例

例えば自動車工場では、

QA

 ・品質基準の作成
 ・品質監査
 ・市場クレーム対応
 ・品質保証体制の構築


QC

 ・塗装膜厚測定
 ・外観検査
 ・寸法測定
 ・不良率分析
 ・工程改善
 ・データ解析

などを行います。

QCではどんな手法を使うの?

品質管理では、問題を分析・改善するために様々な手法を活用します。

 

代表的なのがQC7つ道具です。
 ・パレート図
 ・特性要因図
 ・ヒストグラム
 ・管理図
 ・散布図
 ・チェックシート
 ・層別

 

それぞれの詳しい使い方は以下の記事で解説しています。

QC7つ道具とは?品質管理で役立つ7種類の使い方と現場での活用例を
 初心者向けに解説👇

 

パレート図の作り方|QC7つ道具を使った原因分析を
 初心者向けにわかりやすく解説👇

 

【初心者向け】特性要因図(フィッシュボーン)の正しい書き方👇

 

【初心者向け】層別とは?品質管理での使い方・
  具体例をわかりやすく解説👇

QAではどんなことが重要?

品質保証では、
 ・品質マネジメント
 ・標準化
 ・品質監査
 ・再発防止
 ・リスク管理

など、仕組み作りが重要になります。

 

品質保証の仕組みが整うことで、品質トラブルを未然に防ぐことができます。

QAとQCはどちらが重要?

結論から言えば、どちらも欠かせません。

 

QAだけでは現場改善は進まず、QCだけでは
会社全体の品質保証はできません。

 

QAとQCが連携することで、初めて高品質な製品を
安定してお客様へ届けることができます。

品質改善にはQCサークルも重要

品質改善は一人だけで行うものではありません。

 

現場では、小集団活動として改善を進めるQCサークル
広く活用されています。

 

改善活動に興味がある方は、こちらの記事もおすすめです。

【初心者向け】QCサークル(小集団活動)とは?
  進め方の流れとテーマ決めのコツをわかりやすく解説
👇

品質改善を進めるならPDCAも覚えよう

品質改善では、
 ・Plan(計画)
 ・Do(実行)
 ・Check(評価)
 ・Act(改善)

を繰り返すPDCAサイクルが基本です。

 

PDCAについて詳しく知エりたい方は

→ 【初心者向け】PDCAとは?仕事で成果を出す回し方と
  具体例をわかりやすく解説👇


 

品質改善では、数値データだけでは解決できない問題もあります。

 

新QC7つ道具を活用すると、複雑な問題を整理し、
改善策を検討しやすくなります。

→ 【新QC7つ道具とは?】初心者にもわかる使い方をわかりやすく解説👇

品質向上の基本は5S活動

品質は、整理整頓された職場環境から生まれます。

 

そのため、多くの製造業では5S活動を品質改善の基本として取り組んでいます。

→ 【初心者向け】5Sとは?意味・目的・メリットを
  わかりやすく解説【製造業必須】👇

QC工程表も品質管理では欠かせない

品質管理では、
「どこで」「何を」「どのように管理するか」
明確にするためにQC工程表を作成します。

→ QC工程表の書き方|初心者でも作れる手順と記入例をわかりやすく解説👇

 

品質を維持・向上させるには、一度改善して終わりではなく、
継続的に改善活動を回すことが大切です。

 

改善活動の基本となるPDCAサイクルについては
こちらの記事をご覧ください。

→ 【初心者向け】PDCAとは?仕事で成果を出す回し方と
  具体例をわかりやすく解説👇

OJTで品質を伝えることも重要

品質はマニュアルだけでは身に付きません。

 

新人教育では、OJTによる現場教育も重要になります。

→ OJTの進め方|新人が最短で成長する教育方法と失敗しない7つのコツ👇

よくある質問(FAQ)

QAとQCは同じ部署ですか?

会社によって異なります。

 

品質保証部の中に品質管理課がある会社もあれば、
別組織として運営している会社もあります。


QCは検査だけをする仕事ですか?

いいえ。

検査だけでなく、データ分析や工程改善、
不良解析なども品質管理の重要な仕事です。


QAは現場へ行きますか?

はい。

品質監査や不具合調査、工程確認などのため、
現場へ足を運ぶ機会も多くあります。

まとめ

品質保証(QA)と品質管理(QC)は、どちらも
製造業に欠かせない重要な役割です。
 ・QA(品質保証):お客様に安心して使ってもらうための仕組みを作る
 ・QC(品質管理):製造工程で品質を維持・改善する

違いを理解することで、品質改善活動や業務全体の流れが
より理解しやすくなります。

 

品質管理をさらに深く学びたい方は、ぜひQC7つ道具QC工程表
QCサークルなどの関連記事もあわせてご覧ください。

KING

上場企業に30年間勤務し、海外駐在も経験してきました。 現在は3人の子どもを育てる53歳の会社員です。 本ブログでは、会社員としての実体験をもとに、 仕事の進め方や考え方、海外での生活・旅行先の情報を発信しています。 日々の仕事に悩む方や、海外に興味を持つ方の ヒントになる情報をお届けできれば幸いです。