「それは課題じゃなくて問題だよ」
仕事でこう言われて困ったことありませんか?
実は私も、最初はこの違いが分からず
上司に何度も指摘されました。
問題と課題の違いが分からないと、
正しい対策ができず、行動しても結果が出ません。
この記事では、
・実際に間違えた例
・現場での使い分け
👉 違いをわかりやすく整理し、
👉 次に何をすべきかまで解説します。
問題と課題を正しく整理するには、まず「何を目指しているのか」を
明確にすることが重要です。
「目的」と「目標」の違いが曖昧な方は、こちらの記事も 結論:目的と目標の違い【一言で】 具体例で理解する目的と目標の違い【仕事編】 具体例で理解する目的と目標の違い【日常生活編】 よくある勘違いと失敗例 目的と目標を正しく設定する3ステップ まとめ おす ... 続きを見る
参考にしてください。
→ 目的と目標の違いを詳しく知りたいかたは
【例文あり】目的と目標の違いとは?社会人が今日から使える超シンプルな考え方
→ 問題とは何か詳しく知りたいひとは 問題の正体は、たった3種類しかありません 顕在化している問題 設定型問題 潜在化している問題 問題と課題は何が違う? 問題が分かったら、原因を分析する 課題が分かったら、その次は「対策」 対策を実行し ... 続きを見る
問題とは何か?どこよりも解りやすく解説
この記事を読んでわかること
・問題と課題の違い
・問題と課題を間違えると対策も間違う
問題と課題の違い【結論】
問題とは「理想と現実のギャップ」
課題とは「そのギャップを埋めるための具体的な行動」です。
| 項目 | 問題 | 課題 |
|---|---|---|
| 意味 | 理想と現実のギャップ | ギャップを埋めるための行動 |
| 状態 | 起きている現象 | 解決策 |
| 例 | 売上が低い | 新規顧客を増やす |
| 性質 | 抽象的 | 具体的 |
製造現場では、「どの工程で」「何が起きているのか」を
整理することで、問題を具体的に把握できます。
工程や管理ポイントを見える化したい方は、QC工程表の QC工程表とは? QC工程表が必要な理由 1.品質不良を防ぐため 2.誰でも同じ管理ができる 3.顧客監査で必要になる QC工程表に記載する主な項目 QC工程表の記入例(サンプル) QC工程表の作り方 ... 続きを見る
作り方も参考にしてください。
→ 【実例付き】QC工程表の書き方|初心者でもわかる作成手順👇
【実例付き】QC工程表の書き方|初心者でもわかる作成手順
問題を把握し、課題を明確にしたら、次は
「どのような方向で解決するか」を考える必要があります。
そのときに役立つのが「戦略」と「戦術」の考え方です。 戦略と戦術の違い【結論】 【例題】製造業の現場で考える戦略と戦術の違い 【例題】生産性向上・残業削減の場合(若手向け) 戦略と戦術を混同すると起こる失敗 できる社会人が意識しているポイント まとめ お ... 続きを見る
→ 戦略と戦術の違いを詳しく知りたいかたは👇
戦略と戦術の違い|できる社会人が必ず意識している思考法
製造業の例
例:ある製品の不良率が5%です。
目標は不良率0%です。
この場合は、
問題:不良率が5%と高い
課題:不良原因を特定し不良率0%に改善する
となります。
もう少しわかりやすく身近な事例で説明します。
問題と課題の違いを一発で理解できる具体例
問題とは「理想と現実のギャップ」
課題とは「そのギャップを埋めるための具体的な行動」です。
問題とは、解決しなければならない事柄や障害、困難な状況の事を言います。
又、「現在発生している問題点」や「解決すべき事柄」を指します。
ありたい姿(目標)と現状の「差」の事も問題と言います。
例えば、
・売上を伸ばしたい(理想)
・でも実際は売上が下がっている(現実)
この“差”が問題です。
例題
現在の体重が90キロとします。
ありたい姿(目標)は50キロとします。
ありたい姿より40キロ体重が重たい事が問題になります。
もう一つの事例は、
現在の英語のテストの点数は70点とします。
ありたい姿(目標)は90点とします。
この時の問題は、英語のテストの点数が20点足りない事です。
このように現状とありたい姿(目標)との差が問題とになりますので
報告資料を作る際や質問されたときでも、まず、現状とありたい姿を
見つけてその差を問題とし回答してください。
又、「差」の事を「ギャップ」とも言いますので覚えておくと
良いと思います。
問題とは「ネガティブな現状や事柄」など悪い状態を表すので、
「○○○の不足」
「○○○されていない」
「○○○の未達」
など否定表現になる事を覚えておいてください。
ちなみに問題には3種類あります。
1.発生型問題
すでに起きている問題 ⇒ 管理基準から外れている状態
発生した問題を解決するには、「なぜその問題が起きたのか」を
分析し、原因を明確にすることが重要です。
原因を整理する代表的な手法が、QC7つ道具の一つである 特性要因図とは 特性と要因 フィッシュボーンと呼ばれる理由 特性要因図の書き方 STEP1:問題を明確にする STEP2:大分類を決める STEP3:要因を書き出す STEP4:真因候補を絞り込む 作 ... 続きを見る
特性要因図(フィッシュボーン)です。
→ 【初心者向け】特性要因図の書き方|品質改善に役立つQC七つ道具👇
【初心者向け】特性要因図(フィッシュボーン)の書き方|品質改善に役立つQC7つ道具
2.探索型問題
今より良くしたいという問題
⇒管理基準は満たしているがもっと水準をあげたい
改善テーマが複数ある場合、すべてを同時に改善するのは
効率的ではありません。
まず「どの問題から改善すべきか」を決めることが重要です。
改善の優先順位をデータから判断する方法として、パレート図が役立ちます。 パレート図とは? パレート図が重要な理由 パレート図を使うメリット ① 優先順位が明確になる ② 改善効果が高い ③ 会議資料として分かりやすい ④ 改善前後を比較できる パレート図を作るために必要な ... 続きを見る
→ パレート図の作り方|
QC7つ道具を使った原因分析を初心者向けにわかりやすく解説👇
パレート図の作り方|QC7つ道具を使った原因分析を初心者向けにわかりやすく解説
3.設定型問題
この先どうするかという問題
⇒将来の経営方針とのギャップの改革
将来に向けて改善を進める場合は、計画してから動くPDCAだけでなく、 「CAP Do」とは 「PDCA」と「CAP Do」の違い 具体的な「CAP Do」の回し方 誰でもわかる簡単例題 まとめ おすすめ記事一覧 続きを見る
現状の課題を把握して改善につなげるCAPDoの考え方も役立ちます。
→ 【図解】CAP Doとは?PDCAとの違いと実践手順をわかりやすく解説👇
【図解】CAP Doとは?PDCAとの違いと実践手順をわかりやすく解説
課題とは?【やるべきアクション】
課題とは達成すべき目標や解決すべきテーマ、又は、改善の
改善の対象となる事柄を言います。
「解決や改善を求められる事象」で、問題よりも未来志向的な要素が強い。
問題を解決するためにやる事が「課題」です。
先ほどの例でいうと、
・問題:売上が下がっている
・課題:新規顧客を増やす/広告を改善する
例題
問題は「40キロ体重が重たい」ことにします。
その課題は「体重を40キロ減らす」事が課題になります。
問題と課題がごちゃごちゃになっている方が結構いますので迷った時は
この記事を読み返してください。
問題の表現は否定的でしたが課題については、
「○○○の構築」
「○○○の仕組化」
「○○○の向上」
「〇〇〇の削減」
など前向きな表現となる事を覚えておいてください。
もう一度おさらいをしておきます。
・問題とは、ありたい姿(目標)と現状の「差」の事を言います。
・問題を解決するためにやる事が「課題」です。
ここまでの内容をシンプルにまとめるとこうなります。
問題:売上が減っている
↓
原因:集客が足りない
↓
課題:SNS運用を強化する/広告を出す
ただし、問題から課題を決める前に、「なぜその問題が起きているのか」を
深掘りすることが重要です。
原因を一段ずつ掘り下げて真因を追究する方法として、 なぜなぜ分析ができない5つの原因 ① 表面的な原因で止まっている ② 人のせいにしてしまう ③ 抽象的すぎる ④ 無理やり5回やっている ⑤ 現場を見ていない 【具体例】現場で使えるなぜなぜ分析 ケー ... 続きを見る
なぜなぜ分析があります。
→ なぜなぜ分析を実務レベルで解説した記事はこちら👇
なぜなぜ分析ができない原因5選|製造業の新人向けに具体例で解説
この流れで考えられるようになると、仕事の精度が一気に上がります。
*よくある間違い
例
❌ 売上を上げるのが問題
⭕ 売上が下がっているのが問題
→こういう“ズレ指摘”はかなり強い
ここまでで違いは理解できたと思います。
ただし、
👉 理解しただけでは何も変わりません。
重要なのは、
👉 行動に落とし込むことです。
課題を明確にしたら、次は実際に行動し、結果を確認して
改善することが重要です。
改善活動を継続的に進める基本的な考え方がPDCAサイクルです。 PDCAとは(簡単に) Plan(計画) Do(実行) Check(評価) Action(改善) PDCAを回す簡単具体例 ■Plan ■Do ■Chek ■Action :⑤ 差異分析の結果から次 ... 続きを見る
→ 【初心者向け】PDCAとは?仕事で成果を出す回し方と
具体例をわかりやすく解説👇
【初心者向け】PDCAとは?仕事で成果を出す回し方と具体例をわかりやすく解説
間違えるとどうなる?【ここが重要】
問題と課題を混同すると、かなり危険です。
たとえば・・・
本当は「集客不足」が問題なのに
いきなり「値下げ」をしてしまう
するとどうなるか?
利益が減るだけで、根本解決になりません。
実は、多くの人がこのミスを無意識にやっています。
なぜ混同してしまうのか?
理由はシンプルで、「考えるステップ」を飛ばしてしまうからです。
・問題を見つける
・原因を考える
・課題を設定する
この順番を守るだけで、思考の質は大きく変わります。
問題の原因を感覚だけで判断すると、間違った対策に
つながる可能性があります。
品質改善では、データを見える化して原因を分析することが重要です。
その基本となる手法がQC7つ道具です。 QC7つ道具とは QC7つ道具一覧 ① パレート図 現場での活用例 ② 特性要因図(フィッシュボーン) 現場での活用例 ③ チェックシート 現場での活用例 ④ ヒストグラム 現場での活用例 ⑤ 散布図 ... 続きを見る
→ QC7つ道具とは?種類・使い方・現場での活用例を初心者向けに解説👇
QC7つ道具とは?品質管理で役立つ7種類の使い方と現場での活用例を初心者向けに解説
問題を整理し、原因を分析して課題を明確にしたら、
次は改善を実行します。
実行した結果を確認し、さらに改善につなげるためには PDCAとは(簡単に) Plan(計画) Do(実行) Check(評価) Action(改善) PDCAを回す簡単具体例 ■Plan ■Do ■Chek ■Action :⑤ 差異分析の結果から次 ... 続きを見る
PDCAを回すことが重要です。
→ 【初心者向け】PDCAとは?仕事で成果を出す回し方と
具体例をわかりやすく解説👇
【初心者向け】PDCAとは?仕事で成果を出す回し方と具体例をわかりやすく解説
課題がわかったらその次は「対策」
課題が明確になればあとは「対策」を検討し実行するだけです。
対策とは、「課題を克服するための具体的な行動内容」のことです。
例えば、
課題が「体重を40キロ減らす」であれば40キロ減らすために
何をすればいいかを考えればいいだけです。
対策は、「毎日運動をする」、「ご飯はおかわりしない」etcになります。
どうですか?
とても分かりやすい例題と思いますのでこの例題を参考に皆さんの
仕事に置き換えていただければ簡単に「問題」⇒「課題」⇒「対策」が
明確になります。
私は仕事上、問題を見つけそれを解決する仕事が多いので
問題と課題を間違うと大変なことになります。
ですが、これを理解できていれば間違った仕事の進め方にならず、
なおかつ仕事のスピードが上がりますので覚えていただき実践して
いただけると嬉しいです。
まとめ
問題:問題現状とのありたい姿(目標)との「差」(ギャップ)
課題:問題を解決するためにやること
これさえ理解していれば現在うまくいかない事や報告資料作成等に
必ず役立ちます。
無駄な努力を減らすことができるので是非、今日から実践で使ってみて下さい。
問題と課題の違いを理解するだけで終わる人と、
行動に移す人では大きな差が生まれます。
👉 今日から1つでいいので行動してみましょう。
問題と課題の違いを理解できたら、次は社会人として > 社会人が成長できない理由 社会人として成長するための5つの方法 ① 小さく行動する ② 失敗から学ぶ ③ 振り返る(ここで差がつく) ④ 改善する ⑤ 環境を変える 中堅社員必見。PDCAを回す方 ... 続きを見る
成長するための知識やスキルも身につけましょう。
→ 新入社員と中堅社員必見、社会人として成長するために必要な知識👇
新入社員と中堅社員必見、社会人として成長するために必要な知識